大輪菊のさし芽の仕方
大輪菊を育て3本仕立てにするにはさし芽から始めます。
さし芽からといわれてもさし穂を採る親株が必要です。
最初は、親株がないと思いますので知人で大輪菊を育ておられる方がいましたらさし穂を貰いうけましょう。
それが出来ない方は、前年の秋に親株を入手しておくか春に苗を購入します。
自分の場合、地元の「菊花会」に入りました。
5月の中旬頃になると会員同士の菊苗の交換会の日が一日設けられます。
その時、譲り受けた5本の苗から大輪菊への挑戦のスタートとなります。
実は、昨年5種類の品種を育てたのですが2品種は親株をダメにしてしまいました。
画像は、昨年の大輪菊です。
では、大輪菊のさし芽の仕方に移ります。
数を多く育てる場合、箱ざしで行いますが数が少ない場合は、ポットざしで行います。
自分も、ここ三年間は5鉢にしていますので今回もポットざしで行います。
さし芽で準備する物
- さし芽用土:鹿沼土(小粒)、赤玉土(小粒)、バーミキュライト、くん炭
- ポリポット2.5号(径7.5cm)
- ふるい
- カッターナイフ
- コップ
- ラベル
- 竹ばし
- 発根促進剤(ルートン)
- 植物活性剤(メネデール)
さし床の準備
さし床の準備をします。
今までの経験で5月10日頃、さし芽すると自分の場合上手く活着します。
菊花会では、4月上旬頃と教わりましたが保温設備がないと上手くいきません。
2週間ほど用土を寝かせますので逆算して毎年4月下旬を目途にしてさし床の準備をしています。
鹿沼土と赤玉土は、1mm目のふるいで微塵(粉土)を取り除きます。
次に、3~5mm目のふるいにかけ大粒を取り除きます。
鹿沼土:3 赤玉土:3 バーミキュライト:3 くん炭:1
の割合で混ぜます。
ポリポットの底に防虫ネットを入れます。
今回、3品種さし芽しますので1品種ごと3本のさし芽をさす予定。
たっぷりと水をかけて2週間ほど日陰に置いて寝かせます。
その間、水を2日おきにたっぷりとあげます。
2週間経過したらさし芽を行います。
さし芽をする前日に、親株に水をたっぷりとあげておきます。
さし芽当日の朝、さし穂の水あげを行う希釈水の準備をしておきます。
希釈水を入れるビンやペットボトルを用意し、濃度200~250倍の希釈水を用意します。
さし穂の採取
さし芽を行う当日(出来るだけ早朝)の、2時間前に親株の元気な枝から10cm程の長さで切り取ります。
自分の場合、3品種から各3本採取。
さし穂をとり終えた親株は、本葉5~6枚を残して各枝の先端を切り詰めておきます。
切り詰めることにより脇芽がでてきてダルマ作り&福助作りのさし穂がとれます。
さし穂の準備
穂先から5cmの長さでカッターナイフで直角に切ります。
画像下 穂先から5cmの長さで切り戻したさし穂
用土に埋まる部分の下葉は、切り取る
調整し終わったさし穂は、植物活性剤(メネデール)を加えた水にさし穂を浸し2時間程水あげをする。
品名やさし芽した年月日を記入したラベルを入れておきます。
同様に3品種終えたら2時間程待機します。
さし芽作業
2時間経過したら準備しておいたさし床(ポリポット)の中央に竹ばしで深さ3cmの穴をあける
さし穂の切口に発根促進剤(ルートン)をまぶす
竹ばしであけたおいた穴にさし穂をさしこむ
さし穂がぐらつかないよう、周囲の用土を指でしっかり押さえる
ラベルを付けて完了
水はやりません
さし芽後の管理
半日陰の棚上で管理します。
もし適当な日陰がない場合、周囲を遮光材で囲って40%位の遮光をする。
水は、極力やりません
日中しおれていても夕方になるとさし穂が立ち上がる場合は水はくれません
しおれたままの場合、根本と葉にスプレーする。
4~5日すぎたら午前中は、良く日の当たる場所へ移動。
但し、西日は避ける。